みなさんこんばんは、ポン太です。
最近では、「公務員オワコン説」がネット界隈などでよく流れています。
オワコンってのは「終わったコンテンツ」の略ですね。
簡単にいえば、公務員目指すのは古い!終わってる!って感じですかね。
結論から言うと、
別にオワコンではありません。
ただ、オワコンだオワコンだ!と言ってる人たちも一応の根拠(みたいなもの)があって言ってるわけで、その理由と、ポン太的思考をまとめてみました。
ネットの情報などで「公務員ってオワコンなの?」と公務員試験受けるの迷ってるって方は一度ご覧いただければと思います。
賛否両論ある内容にはなると思いますが、個人的見解を述べているだけですのであしからず・・・
目次
よく見られる理由ないしは私が思った理由一覧です。
・AIにとって代わられるという予測
・待遇実態がネットを通じて浸透してきた
・意外と薄給
・意外と激務
・働き方に多様性がない
・妬み僻み
こんなところでしょうか。
これについては、一部イエスと言わざるを得ないでしょう。
公務員の仕事のうち、AIで代用できるものはかなりの数あると思われます。
書類整理等の事務的作業はもちろんのこと、窓口業務や生活保護等の許可・現状確認などの人対人でしかできないような事務も将来的には発達したAIがとって代わるだけの能力を有する可能性は十二分にあるでしょう。
それでも、現状それだけで公務員を目指さない理由にはならないと思います。
皆さん意外とご存じないかもしれませんが、そういった書類整理などの事務って、結構な割合で非常勤職員さんや、アルバイトさんが務めてます。
また、いくらAIが発達したからと言って、個人個人の状況を見極めるような必要がある仕事(前述の生活保護の関係や、国税・労基などの調査を行うような仕事など)をAIがするにはシステム開発費等を含めてすぐにAIに代わるということは考えにくいでしょう。
ただ、もしかしたら数年後にはこの記事が笑われる存在になるかもしれません。
さすがに難しいだろうという気持ちもありつつも、昨今のAIの発達を見ていると、AIを目的別に開発しなくても、そもそもAI自体が多種多様な仕事できてしまうのではないかという気持ちにさえなってしまいます。
なので、この「AIがとって代わるから公務員は終わってる」という意見は「将来的には」あながち間違っていないのかなとも思います。
が、先程申し上げたとおり、仮にAIを本格導入するとなっても、導入費や、ランニングコスト・雇用促進の面などから考えると、採用等に影響がでるのはまだまだ先の話かなと思っています。
さらに言えば、「AIが仕事を奪う」というのは当然一般企業にも言えることで、それだけで「公務員オワコン」は言い過ぎですね。
最近、再生回数などを狙ってか、「現役公務員が給与明細公開!」みたいな動画をYouTubeにアップする人がいます。
個人的には、というかコンプライアンス的にアウトだと思うんですが・・・
公務員ってどの部署でも基本的に個人情報の守秘義務がありますから、自分のものとはいえ、給与情報をあそこまで細かく公開するというのは、公務員としてどうかというのはありますね・・・
まあ、そういった情報が役に立つ人も一定数いるでしょうから、需要と供給が成り立って動画をあげる方がいるのでしょう。(と割り切って・・・)
良し悪しは別にして、そういったネット社会によって、公務員の待遇が色々と世間に浸透しつつあると感じます。
そういったものを見て皆さんどう感じたでしょうか。
前職の有無、勤務場所による地域手当や、職種別の俸給表等、給与支給額に影響を与えるものがたくさんあるので、一概には言えないのですが、
「意外ともらえないんだな」と感じた方も少なくないでしょう。
まあ、再生数稼ぎでそういった側面を過剰にアピールしている動画なども散見されますが。(パンフレットの数字と手取りを取り違えないように注意しましょう。)
昔から、「公務員には、謎の手当てがたくさんあって高給取りだ」みたいな都市伝説がありますが、マジでここは声を大にして言いたい、
そんなものはありません。
もちろん、残業代は基本的に出ますし、福利厚生もしっかりしているので、そういった面では恵まれている方でしょうが、
外出が多い職種でも昼食代が出るわけでもないですし、宿泊の出張があったりすると多少の手当てはついても、「基本夕食で赤字」程度しか出なかったりします。宿泊代は基本出ますよそりゃ。
ただ、世間的な煽りを受けてという面もあるかもしれませんが、職務で出張したのに実費が必要になるとは悲しい懐事情ですよね・・・。まあ通常の夕食費が支給されないのと一緒っちゃ一緒ですけどね。
そういった面については意外と思われる面があると言えるかもしれません。
これを言うと怒られてしまいますが、意外と薄給です。相対的にみて、というところでですね。見方によります。
というのも、「基本的に公務員に学歴は関係ない」と以前記事にしましたが、ペーパーテストが絡んでくる関係上、公務員になる人は一定以上の学歴の方が「多い」です。
確かに国家総合職でもなければ学歴は関係ないと経験上言えます。
ただ、結果論としてそのような(一定以上の学歴の人が多い)状況であるのも事実です。
そのような「一定以上の学歴がある」方たちの出身大学の同級生は大企業に就職していることも多く、同窓会などで給料の話になると、
「え、大企業のみんなそんなに貰ってんの」
みたいなことになることがあります。
まあ、残業代や夜勤手当などがついて、って側面もあったりするので一概には言えないんですけどね。
ただ、「公務員=高給取り」みたいな考えの人は一旦リセットした方が良いです。
もちろん生活はできますが、(特に最初のうちは)決して贅沢できる給料ではないと思いますよ。(実家暮らしとか夫婦ともに公務員とかなら話は別かもですが)
激務にもいろいろな意味があると思いますが、
このテーマは主に残業についてですね。
これには2つの意味があります。
・残業時間がやばい
・残業できなくてやばい
主に中央省庁で国会対応に当たる部署などになると、際限のない残業になることが多々あります。
これを揶揄して「霞ヶ関は日本一のブラック企業」なんて言われたりもします。パワーワードですね。笑
残業代はもちろん出ますが、身体を壊すレベルの残業時間です。(これくらいにとどめておきます笑)
そして、少しでも平日楽するために自主的に土日に会社に行くこともあるとかないとか・・・
これはもしかすると皆さんの想像している公務員像とは少しかけ離れているかもしれませんね。(ちなみに国家総合職でなくても、国家公務員であれば中央省庁にいく可能性はあります。)
最近の公務員の大多数の実態はこっちかと思います。
中央省庁ではない地方局や分署・分所などは、
働き方改革や、人件費抑制などのあおりを受けて、定時に帰る、残業しても〇時間のような制限がつけられることが多いのです。
ただでさえ団塊の世代が定年を迎えて人員が減りつつあり、一人当たりの作業量が増えているのに、残業ができない。
事務の効率化が叫ばれていますが、今は過渡期なのでこれがかなりきついんですね。
要領よく仕事をこなすか、サービス残業か。でも公務員的に基本サービス残業はアウトですから、なんとか少ない時間の中で仕事をこなすしかありません。
この二つが私が考える激務と呼ばれる所以です。
まあ結局は部署によりますけどね(ボソッ)
同じ公務員である教員は、めちゃ残業してるのに実質残業代が出ないとか、
窓口のクレーム対応がきついとか、
色々とオワコンと言われる所以の「激務」があるでしょうが、今回は残業にスポットを当ててみました。
表裏一体ですが、どちらも結構(いやだいぶ?)しんどいです。
ただ、これも公務員に限った話ではないですよね。
最近では副業解禁の動きが広まって、統計でも副業を容認する会社が増えていますが、公務員はそうもいきません。
一応解禁の動きにはなってますが、公益性が高く、職務に影響を与えない程度などの条件を考えるとなかなか現実的ではなく、「解禁を受けて副業始めました!」という公務員はほぼいないのではないでしょうか。
そういった国が決めた方針に、国の直轄である国家公務員や、地方公務員が先陣を切れないのは残念なところですね。
まあ、法律条例の前に「公務員は全体の奉仕者である」って憲法にありますからね・・・
ここは確かに企業と比べて進んでない点かもしれません。
これは昔からあることですね。
何かしら公務員に恨みのある人がこういった情報を流したり、税金で給料もらってるなんて!という批判があったりしますよね。
基本的に掲示板などに書かれている情報はそういったものが多いかなと思います。
とはいえ、企業でも「みん就」などで嘘か誠かというような、いろんな情報が載ってますから、あまり過度にネットの情報に踊らされるとどこにも就職できなくなってしまいます。
これに関してはネットリテラシーを高めて正しい情報を取捨選択できるようになるしかないですよね・・・。
他には、好景気で大企業のベア(ベースアップ)が続いているなか、公務員の給料はたいして変わらないとか、(好景気時には馬鹿にされ、不景気時には疎まれる)
仕事の進め方、やり方が古いとか、
公人なんだから行動に制限云々など・・・
挙げたらキリがありませんが、公務員オワコン!って叩く理由はいくらでもあるということですね。
もちろん、民間企業に比べて劣っている面もありますが、でもだいたいは民間企業に就職してもあり得ることじゃないかな、という感覚は分かっていただけたかなと思います。
冒頭で「公務員オワコンじゃないよ!」といいつつ、悪いところを挙げて相対的に持ち上げる形にしてしまいましたが、良いところももちろんあります。
好景気不景気にあまり左右されない給与体系は魅力ですし、自動車や住宅ローンを借りる時の大きな味方になってくれます。
東日本大震災の時には給与カットもありましたし、コロナウイルスが未曽有の事態になっているので、現状ちょっと不透明な部分もありますが、いきなり給与がゼロになるとか、ボーナスなくなるとか、そういった極端な事象が考えにくいのはメリットですね。
公務員の福利厚生は職業別で考えても間違いなく上位の上位に入りますね。
またここら辺は別記事で詳細にお話しできればと思っています。
大企業と比べると物足りない部分もあるかもしれませんが、これ以上求めるなら公務員は目指さない方が良いと思います・・・。
というか福利厚生が物足りないから公務員目指すのやめる!って人はいないと思いますが・・・
もちろん、土日出勤の要請がでることもありますが、その場合は代休が用意されます。
自主的にいくのは別ですが・・・
将来的に家族を持つことを考えると、基本土日休みというのは、子供との時間を考えてもメリットですよね。
まあ、土日に出かけると街は人でいっぱい、というデメリットもありますけどね・・・
なんだか私が公務員のネガキャンをしてるみたいになってしまいましたが、結局就職する(=サラリーマンになる)と、公務員であれ、一般企業であれ、どれも可能性は捨てきれない批判ばかりです。
民間企業と違うのは、給与の出処で、それが税金であるがゆえに、オワコンだ!とか叩かれたりする対象になりやすいという傾向があるというだけかなと私は捉えています。
もちろん、公務員になったからには税金で給与が賄われてることを意識して給与分の仕事をこなす必要がありますが、だからといって税金で給与が賄われていることを卑屈に感じる必要はありません。
まあ、なにが言いたいかと言うと、ネットの情報を鵜呑みにせずに自分でいろいろと調べて進路を決めてほしいということです。
最後に、公務員はオワコンではないよ、とだけ言っときます。
最後までお読みいただきありがとうございました!