みなさんこんばんは、ポン太です。
今日は、少し変わったテーマ「魔方陣」です。
「覆面算」と同じテーマでくくられたりしますね。
出題頻度は決して高くないですが、中には裏技みたいなのもあったりして解いていて面白いなと思うところがあります。
読んで頂いてナンボのブログなので、たまにはこういう「解いて面白い」テーマもいいかな、ということで。
果たしてどれだけの人が魔方陣について情報を必要としているかはわかりませんが・・・苦笑
ちなみにモンストで遊ばれてる方、あれは、「魔法陣」で別物です。(笑)
※模範解答を載せているわけではありません、ご了承ください。また、この解説にかかる責任は負いかねますのでご承知おきください。
目次
次の図のように、1~16までのそれぞれ異なる整数をマス目に入れて、縦・横・対角線の数の和がいずれも等しくなるよう配置したとき、AとBのマス目の数の積はどれか。
8 | |||
3 | 6 | A | |
B | 7 | 14 | |
16 | 4 |
選択肢
1:10
2:20
3:30
4:60
5:90
魔方陣とは、Wikipediaで以下のように紹介されています。
魔方陣(まほうじん、英:Magic square)とは、n×n 個の正方形の方陣に数字を配置し、縦・横・対角線のいずれの列についても、その列の数字の合計が同じになるもののことである。 特に1から方陣のマスの総数 n2 までの数字を1つずつ過不足なく使ったものを言う。
Wikipediaより引用
恐らく、算数や数学の授業でみたことがあるのではないでしょうか。
例えば今回の問題で言えば、1~4×4=16の数字をすべて使い縦・横・対角線のいずれの列についても、その列の数字の合計が同じになるということですね。
ただ、魔方陣のような区分(?)で、4×4に1~16ではない数字が入った問題などもあるので、注意してください。
これは、使える場合が「かなり」限られるので、あくまで解法の1つとしてですが・・・
まず、問題の表に載っている数字以外を一覧にします。
1
2
5
9
10
11
12
13
15
つまり、AとBはこの中にある訳で、A及びBの候補一覧なわけです。(当然ですね)
ということは、この中の2つの数字の積のうち、選択肢に該当するものが1つしかない場合、それが正解となってしまうわけです。
とはいえ、数(積のパターン)も多いですし、なかなか消せるものではないですけどね。
今回について言えば、1つも消せません。笑
1:10(1×10・2×5)
2:20(2×10)
3:30(2×15)
4:60(5×12)
5:90(9×10)
すべて可能性が残されています。
2や4といった小さい偶数や、5といった数字が残っているとこのような選択肢とは相性が悪い(?)ですね。
逆に3や7などの素数が候補として多く残っていると、このような選択肢は消しやすいかもしれません。それも選択肢次第ですが。
とはいえ、選択肢の数字に依るところが大きいですし、そこは出題者側としてもつぶしてくる可能性が高いので、あくまで参考程度に・・・
これは結論から申し上げると、
4×4の魔方陣の1列の和は34です。(魔方陣の数字が1~16の場合)
なぜだかわかりますか?
1~16までを足すと136となります。
それが縦も横も(対角線も)1列ごとの和が同じになるんですから、
136÷4=34となりますよね。
こういった、例えば「1~10までの和は55」だとか、「魔方陣の1列の和」等の決まった数字を覚えておくのは、本番で冷静に問題を解くことが出来るのでオススメです。
〇 | 8 | 〇 | |
3 | 6 | 〇 | A |
B | 7 | 〇 | 14 |
16 | 4 |
この〇で示した4つの部分は何を示しているでしょうか。
・・・
これは、〇の部分を埋めると、1列(縦ないしは横・対角線も)が埋まるという場所を示しています。(1列に〇が1つ入る場合のみ、〇2つ以上で揃うものは除外)
1列が埋まるというのは「最初から埋まっている数字」及び「AとB」を含めて考えます。
〇が埋められる場所は4つありますが、3つもあれば解けてしまいます。
例えば、このようにx・y・zと置いてみましょう。
8 | x | ||
3 | 6 | y | A |
B | 7 | z | 14 |
16 | 4 |
これらを埋めることで4マスすべて埋まった縦横三つの列方程式にしていきます。
順番に(縦)左から四列目(横)上から二行目、三行目です。
x+A+14+4=34
y+A+3+6=34
z+B+7+14=34
これをA=ないしはB=とすると・・・
A=16-x
A=25-y
B=13-z
となりますね。
ということは、上二つがAについて示した数式なので、
16-x=25-y
つまり
y-x=9
となります。
さらに、表の右上から左下の対角線を見てみてください。
x+y+7+16=34
つまり
x+y=11
が成立します。
時を戻そう。AとBの候補表を今一度確認してみます。
1
2
5
9
10
11
12
13
15
この中で
y-x=9
x+y=11
を満たす組み合わせは・・・
そう、y=10、x=1しかあり得ないですね。
だいぶ細かく説明しましたが、そんなに面倒な計算でもないと思います。
後は、xとyをに計算結果を入れていくと、芋づる式に答えが出てきます。
8 | 1 | ||
3 | 6 | 10 | A |
B | 7 | z | 14 |
16 | 4 |
計算していただければわかるとおり、A=15と分かりました。
さてBはどうでしょうか。
B=13-z
でしたよね。これは、残り数字の候補の中では、
B=1、z=12 もしくは B=2、z=11 の二通りしかありません。
しかし、x=1と判明した今、B=2しかあり得ません。
つまりB=2と分かります。
ここでA=15、B=2、積は30と答えが出ましたね!
左上にxを置き換えたりだとか過程は色々とあると思いますので、これはあくまで1パターンということで。
実は、今回の問題に関して言えば、A=15という答えがでた時点で解答することも出来ました。
1:10(1×10・2×5)
2:20(2×10)
3:30(2×15)
4:60(5×12)
5:90(9×10)
この表覚えてますか?
選択肢を、残り数字候補から絞れるか話をしたときに載せたものです。
A=15が出た時点で、15の倍数でない、10及び20はもちろん消せるんですが、
15の倍数である60と90も消すことができます。
60の場合、15×4となる訳ですが、4は最初から表にある
90の場合、15×6となる訳ですが、6は最初から表にある
つまり、A=15が出た時点で答えは30しかあり得ないということになるんです!
B=13-zとか計算する手間が省けますよね!
まあ、これはこの問題がたまたまそうなだけかもしれませんが、先に選択肢を絞れるか、選択肢の積のパターンを示したのはこう言った理由もありました。
方程式だけにとらわれずいろんな見方をしておくと、もしかしたら本番で活きることがあるかもしれません。
ただ、くれぐれも候補の抽出漏れにはご注意を・・・笑
場合によってはですが、4×4の魔方陣の中心2×2の表は、対角線の和が17(34の半分)となる場合があります。あくまで場合よっては、です。
実は今回もそれに当てはまって、
7+y=17からy=10
6+z=7からz=11
といとも簡単に魔方陣が解けていくことがあるんです。
ただ、必ずそうであるとは限らないので、他の数字がまんべんなく表に埋まるか検証したりする必要はあります。そのため、
超限定的裏技(当てはまる問題ならラッキー、くらい)
みたいなものですかね。笑
いずれにせよ、答えはA=15、B=2で30
3:30
となりました。
いかがでしたでしょうか。
数独とはまた違いますが、同じようなパズル的要素があって好きな人もいるかと思います。
私は結構好きなテーマですし、問題によりますが、解法が一つではないのが良いですよね。
ただ、実務というか、公務員試験の受験対策としては、優先度は低いかなと思います。笑
息抜き程度にでもなれば幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!