みなさんこんにちは、ポン太です。
今日の一問の大テーマは「最小公倍数」です。
「最小公倍数」
懐かしいですよね。笑
な~んだ、簡単じゃん。と思われるかもしれません。
でも最小公倍数に係る問題って意外とめんどくさくって、解説もズラズラっと重た~いものがあったりします。最大公約数や他のテーマが絡んできたり、と印象以上に面倒くさい(時間のかかる)問題が多いです。
他省庁は多くないですが、特別区は結構頻出テーマなので、志望者は抑えておきたいところです。
※模範解答を載せているわけではありません、ご了承ください。また、この解説にかかる責任は負いかねますのでご承知おきください。
目次
ある図書館にA~Cの3人が通っており、Aは8日毎に、Bはb日毎に、Cはc日毎に通っている。
ある日、3人全員が通ってきた日があり、その次に3人全員が来た日は40日後だった。
その間、AとBだけが来た日は4日、BとCだけが来た日は3日あった。
また、Cだけが来た日は4日あった。
このとき、bとcの差はいくらか。
ただし、b、cはともに正の整数とする。
1:1
2:2
3:3
4:4
5:5
最小公倍数、懐かしいなんて言いましたけど、皆さん覚えてますか?
恐らく、これに似た問題も過去問集などで載っていると思います。
そういった解説も一度読んでみてください。
解説に他のテーマの用語も入ってきて、苦手な人はさらに苦手意識が深まりそうです。笑
それが模範解答なのは間違いなんですけどね、そこまできっちり考えなくても良いんです。
数的「推理」ですから。どや
別にきっちりした算式で答えを導かなくても、問題にちりばめられているヒントからじわじわと答えを炙り出せばそれでOKなんです。と私は思います。
仕事でもそうです。何か問題が起きた時とかって、マニュアルはあれど、対応は一辺倒じゃ解決しないことも多いんですよね。
何が問題の原因か追求するときも、マニュアルどおりに原因解明することもあれば、そうもいかず「問題」というヒントからひとつひとつ可能性を消していって原因(正解)にたどり着くこともあります。
どちらでたどり着いた方がが正解かなんてことより、解決が先決ですもんね。
数的や判断推理ってそういった、仕事にもつながる科目だと私は思っています。(無理矢理)
なんか脱線しましたが、今日もまた、少しアウトローな考え方で解いていきますので、ぜひ着いてきて下さい。
ただ、模範解答では決してないとだけ断言しておきます。笑
この問題ですが、ABCが顔を揃えて「ウェーイ」とやったのを0日目とすると、次の「ウェーイ」が40日目となります。(図書館で騒ぐのはやめましょう)
それで、Aは8日毎に来てるんですよね。
これをグラフ化してみましょう。簡単な話です。
ちなみに今回は分かりやすくするため、定規を使いましたが、本番や勉強の時にそこまでしなくていいです。
Aは8日目、16日目、24日目、32日目、そして40日目に来たことが分かります。当たり前ですね。
・その間
・AとBだけが来た日は4日
ここから何か見えてきませんか?
そう、0日目と40日目の間にAとBは4日顔を合わせているんですね。(AとB「だけ」という言葉が気になるかと思いますが、言い換えればAとBがこの間に4日会っているということです。だって、ここにCが加わるのは40日後ですから。)
先ほどの図をもう一度見ましょう
Aは0日目から40日目の間に4回(8、16、24、32日目)しか来てないんです。
ということは必然的に、BはAと同じかAより足繫く(数多く)図書館に通っていることになります。
8日、16日、24日・・・と8の倍数の日付は確実に通っていることから、Bが足を運ぶのは、
・毎日(1日毎)
・2日毎
・4日毎
・8日毎
のいずれかになるはずですね。(簡単なので省きますが、公約数が絡んできます。)
ただし!毎日はあり得ないですね。
Cだけが来た日は4日あった。
この条件がありますから。毎日行ったらCだけが図書館に行く日はなくなってしまいますからね。
この時点でbは
・2日毎
・4日毎
・8日毎
のいずれかに絞られました。
いやいや、ちょっと待ってください。
「8日毎」の選択肢も消すことが出来ます。なぜだかわかりますか?
BとCだけが来た日は3日あった 。
この文章で、Bが8日毎という選択肢を消すことができるんです。
もし、Bが8日毎(b=8)だとしたら、Aと同じですよね。
そうなると、BとC「だけ」という日はなくなってしまいます。
よって、この時点でBが
・2日毎
・4日毎
どちらかで図書館に通っていたことが分かります。
この時点でbが2か4のどちらか、ということになりました。
選択肢が1~5の間ということは、「bの候補で大きい数字の方である4」+「選択肢の最大値5」=9で、cは1~9の間ということになります。
ただし、(1)で説明したとおり、Aと同じ8日毎や、毎日というのはあり得ないです。
また、同じサイクルで通い詰めて40日後に来るということは、40を割り切れる数字でないといけないですよね。
・2日毎
・4日毎
・5日毎
に絞られました。
絞られたって、、、Bも候補あるし、場合分けしたら可能性は6つ?結構多いじゃん!とお思いの方も多いかと思います。
ただ、意外や意外、答えはすぐ出てきますよ。
では、先ほどのグラフに、仮定として、Bが2日毎、4日毎だった場合の頻度を書き加えてみましょう。
確認ですが、ここで考えるべきは、「Cが何日毎に来ていたか。」ですよね。
Cに関する条件を改めて確認してみましょう。
・ BとCだけが来た日は3日あった。
・ Cだけが来た日は4日あった。
今回の問題はあまり関係ないですが、この手の問題で注意すべきはこれが0日から40日目の「間に」起こっていることを忘れないことです。
0と40日目は、3人が顔を合わせているので、1~39の間に、上の条件が当てはまる必要があるんです。(問題によって、前後を含めるのか含めないのか。問題文をよく読む必要があります。
そうすると、感の良い方はお気づきかと思いますが、
Cが偶数になることはないですよね。(!)
Cの候補をもう一度見てみましょう。
・2日毎
・4日毎
・5日毎
もしこれが2日毎や4日毎ならどうなりますか?
C「だけ」が図書館に訪れる日はやってこないですよね。
だって、そもそもAが8日毎(2や4より大きい数字の偶数のサイクル)で来るんですから。
つまり、2日毎、4日毎が消え、
Cは5日毎に来ていることが分かりました。
さあ、では、仕上げです。
Bは2日毎?4日毎どちらでしょう。
後は、上のグラフにCが5日毎に来ているものを書き加え、Cだけが来ているのが4日あるのがbの答えですね。(もはや書く必要もないかもしれません)
C「だけ」が来た日が4日なのは、Bが2日毎の場合ですね。(Cだけが来たのは5日目、15日目、25日目、35日目ですね。)
つまり、b=2、c=5という答えになりました!
Aは8日毎、Bは2日毎、Cは5日毎という三角関係だったんですね(?)
そして忘れてはいけないのはbとcの差が今回の問題の答えということです。
慌てて2や5が答えと間違えないようにしましょう。
答えはいわずもがな。3ですね。
蛇足ですが、この問題文のいやらしいところは、「bとcの差は」と言ってるところですよね。
どっちが大きいと書いてないことで、余計に混乱させようとしてる感があります。(勝手な意見ですが笑)
いかがでしたでしょうか。
数的推理って、細かく計算して・・・とかイメージがあるかもしれませんし、模範解答はそのような解説があることもありますが、
日本語に惑わされず 一つ一つ紐解けば、計算は意外と簡単と思いませんか?
苦手意識をお持ちの方にもそのように考えてもらえるよう、これからも頑張って今までとは少し違った見方を提供できればと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
苦手意識がなくなるだけで世界が変わると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!