皆さんこんにちは、ポン太です。
台風19号で被災された方々に、心からお見舞い申し上げます。
未だ台風による影響が残る中、今週も大雨が降る地域もあるようですので、皆様お気をつけください。
私ポン太は直接の被害はなかったものの、庭木が折れたり、ベランダに普通のゴミ袋では対応できないような大きなゴミ(?)や枝木が飛んできたりと、対応に追われました。
ただ、そんななかラグビー日本代表が快進撃を見せてくれたこともあり、明るいニュースとして元気付けられている方も多いのではないでしょうか。
私もサッカー観戦はよくするのですが、ラグビーを一試合通してみるのはこのワールドカップが恥ずかしながら初めてでした。
ただ、今回のワールドカップで多少なりともルールを知り、あのアツいぶつかり合いを見ていると今後も色々な試合を観戦をしたいという思いが強くなりましたね。
惜しくも準々決勝で敗退となってしまいましたが、これでラグビー人口、ラグビー人気が上がり、日本代表がより強くなっていく・・・というサイクルができるといいですね。
さて、今回は公務員試験の専門試験・憲法について勉強法等についてご説明したいと思います。
専門試験は経済・法律の2つが大きなウェイトを占める分野になりますが、その法律系科目のなかでも入口となるのが、この「憲法」ですね。
以下、説明していきます。
目次
先程、法律系科目の入口と書きましたが、まさにそのとおりで、日本国家は憲法を根本として動いていると言って良いと思います。
主に「人権」の部分と三権分立等の「統治機構」の部分で成り立っており、
誤解を恐れずに言えば
・憲法は国民を守るためのルール
・法律は国民が守るルール
といった棲み分けが分かりやすいでしょうか。(かなり大雑把ですが)
「憲法違反か否か」という言葉をニュースなどで聞くことが少なくないと思いますが、法律(民法など)の改正等は憲法に沿ったものでなくてはなりません。
ここでの解説は避けますが、法律が憲法に比べて改正等しやすい反面、その法律以上に改正が難しい憲法に沿わなければならない。
これだけで、いかに憲法が強力なルールであるかが分かると思います。
ただし、専門試験においては、重要な科目の一つであることには変わりないですが、出題数は「民法」「行政法」の方が多い試験がほとんどです。
出題数としては民法・行政法が2トップで、その次に憲法という試験が多いです。
しかし、憲法は教養試験対策に活かすことができたり、先述の「民法」「行政法」の基礎となる科目ですので、早めの対策が有効です。
これって、私も結構後輩に聞かれたりました。
ただ、憲法を含めた法律系科目は、条文を一言一句覚える必要はありませんし、そんな時間もありません。
憲法は現在103条、「覚えられそう」と思うかもしれませんが、例えば1000条以上ある民法を覚えることは難しいでしょう。
学部生でも重要な条文は覚えてても覚えてない条文なんていくらでもあります。
法律系科目で大切なのは条文に対する「考え方(判例・通説)」です。
たくさんの条文を字面だけ覚えたところで、なかなか得点には繋がりません。
もちろん、条文を覚えたことにより答えられる問題も中にはありますが。。。
その「考え方」というのは、基本的に「判例」と考えていただくと良いと思います。
「判例」の捉え方はまたご説明できればと思いますが、基本的には最高裁判所の判決で有名なものの考え方について問う問題が繰り返し出題されています。
そのため、条文の字面だけ覚えるだけでなく、その条文について最高裁判所でどのような考えが示されたかも知っておくことが重要です。
恐らくいくつか記事をご覧頂いていらっしゃる方は、「またか」と思われるかもしれませんが、
これに尽きます。
法学部生は別にして、法律系科目の中でこれだけなじみのある法律系科目は他にないでしょう。
今後別に記事にする民法等は一度概要をつかまないことには、過去問から対策に入っても頭に入ってこない仕組みやルールが多く、むしろ今までの常識と逆の考えに直面することも多くあると思います。
その点、憲法については、小中学校の社会の授業でも習ってきたはずです。
もちろん、その知識だけで解ける問題ではないですが、過去問を解きにかかる基礎の基礎は皆さんの頭の中に入っていると思います。
ですので、過去問を解いて解き方を習得しつつ、細かな部分で習っていないテーマや、頭から抜け落ちていて解説では理解できない様な部分を参考書で補っていく。
このようなスタイルで、
になります。
もちろん、試験問題作成側も、全員が満点を取ってしまっては意味がないので、ある程度正答率に差をつける問題を作成してきますし、過去問集にほとんど載っていないようなテーマが出題されるといわゆる「捨て問」になる可能性もありますが、
多くの受験生は「憲法はなじみがあるから」と無意識に対策をおろそかにしがちですし、逆手に取れば、そういった受験生が取れない問題を拾っていけば、満点は取れないにしても他の受験生に差をつけることができます。
その対策が過去問演習を「繰り返す」ということです。
ここが意外と分かっていそうで分かっていない盲点なんですね。
憲法は一度過去問演習をしてしまえば、頻出テーマにおける主要判例も解説に出てきますし、身近な言葉も出てくることから、条文の考え方もなんとなく分かった気になります。
なじみがあるからこそですが、解説を見て一度立ち止まって考えてみてください。
「この問題を違う切り口で出題されたら正解できるかな?」と。
恐らく、一度では先述した「考え方」を身に付けるのは難しいでしょう。
解説を読んでみると、知っている用語も出てくることもあり、「分からないから考えてみよう、調べてみよう」という場面に遭遇することが他の科目より少ないんですね。
そのため、分かった気になってしまい、対策をおろそかにした結果、本試験で点数を落としてしまうことが出てくるのです。特に独学生に多い傾向です。
繰り返し過去問演習することで、1回目は解けたのに2回目は解けない、とか繰り返すうちに違う間違え方をすることも出てくるでしょう。
そこで初めて考え方を理解する段階に入ったと思ってください。もちろん、1回で理解できる場合もたくさんありますよ。
ただ、過去問演習を1回で分かった気になってやめてしまって、点数を取りこぼし涙を飲んだ受験生がどれだけいることか・・・
逆に言えば憲法は、勉強した分が点で返ってくるものと考えて勉強に取り掛かってください。(ただし、他の科目とのバランスも重要です。)
私がオススメする過去問は専門試験でも基本的にこの「スー過去」ですね。笑
問題の質と量、解説のバランスでここは外せないですね。
また改めて解説したいと考えているんですが、専門試験の対策では私はスー過去2個使いでした。
図書館に持っていくのが重さ的に辛かったですが、「問題に解説等をバリバリ書き込む用」と「白紙の問題として解く用」ですね。
私はアナログ人間なので、基本的には「書いて覚える派」です。
「派」というか、私は文字として書かないと覚えられません。笑
学校でタブレットが導入され、AIが人の仕事を奪っていく現代・・・私のようなアナログ人間は淘汰されてしまうのでしょうか・・・汗
ただ、当時はとにかく問題文の部分からまとめてルーズリーフやノートに書くのは時間の無駄だ!と思い、2個使いに踏み切りました。
このやり方は人次第ですよね。また過去問の使い方として別記事にしたいと思いますのでこの辺にしときます。
先述したとおり、憲法における参考書は過去問の相棒であり、メインという形では使わなくて良いと考えています。
私が使っていたのは、
憲法の解説書としては超有名でしたし、法学部生でしたのでこちらを選択しました。
内容を網羅している点や解説の中身はもちろん、今年2019年に改訂されたこともあり、オススメしたい気持ちもあるのですが、学部生以外は過去問の相棒としてはボリュームや内容の深さで少し時間対効果が低いような気もします。
ボリュームが多いなどの部分の問題は名著ゆえですが、公務員試験で求められる知識をまとめた参考書は他にもありますので、法学部生以外はそちらを使うことをオススメします。
こういった本がありますので、こういったもので十分かと思います。
早めに対策を始めて、確実に点を取っていきたいと上で書きましたが、学部生のように勉強する必要はないです。
他の法律系科目と違い、触れることの多い憲法であり、私が学部生だったせいもあり「なじみがあるので過去問から」と言ってしまいましたが、
過去問に触れてみて、もしやる気が削がれるほど分からないのであれば、これらの参考書をまず一周、目を通してみましょう。
それほど時間も掛からないと思います。目を通すと「授業で聞いたことあるなー」なんて感覚も少し蘇ってきたりして、過去問演習が捗ると思います。
時間対効果も公務員試験ではキーポイントになってきます。
憲法1科目だけで使える時間が何百時間とあるわけではないですからね。笑
法律系科目では、判例の考え方が問われることが多いとお話しましたが、それを解説しているのがこの判例百選などの判例集です。
ただし、公務員試験の勉強としてこれを判例ごとに読むことはしないでください。
それは時間があまりにもかかりすぎます。
ただ、スー過去の解説、参考書だけではどうにも理解できないとき、理解の補助には間違いなくなってくれます。
ただ、その判例が載ってる判例集を探さないといけないのでそれがまた面倒です。
そのため、あまりオススメはできませんが、大学の図書館には主要判例集もありますし(理系大学だとないかも、すみません)、その補助となる判例データベース等が大学のパソコンにあれば、そこから参考文献を引っ張ることもできるため、一応過去問の相棒の相棒という形で紹介しておきますね。
いかがでしたでしょうか。
簡単そうに見えるからこそ、対策をしておきたい科目ということが分かって頂けたら、それだけでこの記事を読んでいただいた時間は無駄にならないと思います。
結構憲法の対策は軽視しがちな分、差が付く科目なんですよね。
ただ、先述したとおり、数年に一度しか出ないようなテーマのものが出たりしなければ満点も狙える科目です。
教養試験の法律系分野と兼ねての対策にもなるので、早めに対策を始めて是非他の受験生と差を広げましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!