みなさんこんにちは、ポン太です。
今日は公務員試験の教養試験のうち、数的処理と同等に問題数の多い「文章理解」のうち、現代文について勉強法やオススメ参考書を紹介したいと思います。
文章理解はセンター試験等の国語と似たようなイメージをお持ちの方も少なくないかもしれませんし、実際に似ている部分はあります。
そのため、対策しても点数が安定しないんじゃないかと私も現役のとき感じていました。
ただ、試験の科目数が多い分、一つ一つの文章はそこまで長くないものが多いですし、数的処理ほどパターン化されている訳ではありませんが、解法(答えへの近道)がない訳ではありません。
参考書等によっては、文章理解は「得点源にしたい科目ですね」と紹介されているものもよくありますし、同じく問題数の多い数的処理よりパニックになる可能性は低い(数的処理は初見のグラフなどが出るとびっくりして時間配分の予定が狂ったりしますが、文章理解は出題形式が限られますし、読んだことがない文章が出題されるのは事前にわかってますからそれでビックリということはほぼないですよね)ですから、ぜひ対策の成果を本番で発揮したいところですね。
そんな国語に似た文章理解、よく「国語力を伸ばすために本を読め」等と言われますが、それだけでは点数は伸びません。
以下、詳細を説明していきます!
目次
「文章理解」というおおまかな試験内容は文字を読んでいただいたとおりです。
文章を読み、要旨や内容の把握、空欄補充や、文章の並び替えなどの形式です。
そして文章理解には、さらに3つの区分がなされます。
タイトルに「現代文」と書いた通り現代文を含めた、
「現代文」「英文」「古文」
この3つです。
「現代文」と「英文」は、大体1:1の出題数、もしくは英文の方が出題数が多いところも中にはあります。
ただし、「古文」については、地方上級、市役所、警察などで各1問程度しか出題されず、国家公務員ではほぼ出題されないといった状況となっています。
そのため、古文の対策については、優先順位として低くなってしまうので、「現代文」「英文」この2つについてまずは説明したいと思います。
そのなかで今日は「現代文」について説明させていただきます!
上に記した要旨・内容把握、空欄補充、文章の並び替えのうち、圧倒的に出題数が多いのは要旨・内容把握です。そのため、この要旨・内容把握について説明したいと思います。
実際には要旨把握と内容把握と分かれるのですが、違いが分かりづらいですよね。
要旨把握はその名の通り文章を要約した選択肢の中から最も要旨・主旨として正しいものを選択、
内容把握は話の全体から選択肢が作られ、最も内容と合致するものや間違っているものを選択すること、が二つの違いであると考えて頂ければよいかと思います。
少し説明の順序がおかしくなってしまいますが、現代文の要旨・内容把握については、選択肢を先に読んでから本文に入ったほうが、ポイントを絞って読むことができるので、各種勉強法の紹介コンテンツでそのような勉強法がオススメされています。
なので、問題集をそのように解くのがオススメ!と言いたいところなのですが・・・
要旨把握については、私が行っていた少し変わった勉強法を紹介したいと思います。(多分合う人には合いますが、合わない人には全く合わないと思います。苦笑)
要旨把握については、この文章の主旨はなにか、が問われる問題です。
国家の試験では、近年あまり出題がない様ですね。
市役所や都道府県庁志望の方に対策の必要出てくるかと思います。(国家もこれから出ることもあるかもしれません)
要旨把握の主眼は、「この文章の内容は何が言いたいのか」それを読み取ることができるかということですよね。
大学受験の対策等でも聞いたことがあるかもしれませんが、基本的に文章の「言いたい事、伝えたいこと」って、だいたい文章の頭か最後にあるんですよね。
なので、私は基本的に文章の最初と最後を読んで、一度、文字に書いても頭の中でもいいので、内容をまとめてから選択肢を見るようにしていました。(よくオススメされている方法とは真逆です。)
その上で選択肢を見て解く(選択する)。これが私の勉強法でした。
慣れてくると、だいたい大枠としては正解選択肢の文章とと近似してくるんですね。
ただ、それでも引っ掛けの選択肢に騙されたり、文章の途中に主旨が書いてあったりと間違えることもありました。
そのたびに文章構成等を見直すという方法を繰り返していくと、なんとなくパターンが読めてきて、「この文章は何が言いたいのか・主眼はなんなのか」ということを客観視できるようになっていました。
要旨把握では、変に自分が文章に入り込んで主観的に分析してしまい、引っ掛け選択肢を選んでしまうことが結構あります。というより、そこに引っかからずに正しい答えを導けるかが問われてるはずですよね。
もちろん、大多数の方が言われるとおり、試験本番では、選択肢から読んだほうが内容を客観視できるので最終的にはそれが良いかと思いますが、そのための訓練として、上記のような方法を試してみるのも、この勉強法の経験者としてオススメしたいと思います。
この方法を紹介しているもの、はほとんど見たことないので、恐らくマイナーすぎる方法です。合わないと思った方は、早めに見切りをつけて違う勉強法に切り替えましょう。笑
ただ、いずれにしても上記の通り、近年は国家では要旨把握自体出てなかったりと、国家系を含めた色々な試験を併願する際には、勉強の優先順位は下がってしまうかもしれません。
まとめ
・一度自分で文章の要旨をまとめてみて、選択肢を読むという方法を繰り返すと、文章を客観視したり選択肢の引っ掛けなどに気付きやすくなるかも!(私がとっていた方法)
・ただし、一般的に言われている勉強法は、選択肢を読み、その後に本文を読むという方法。自分に合う方法を探してみてください。
内容把握は、要旨把握と比べて最近出題数も多く、重視されているようです。
内容把握については、色々な雑誌やブログ、勉強法書籍などでも言われていますが、過去問演習が一番だと思います。
もちろん、実際に問題の文章は引用しているものがほとんどなのですが、自分が読んだことがある文章に当たることはないと考えたほうが良いでしょう。
そのため、選択肢に目を通してから本文を読むという解き方で過去問を繰り返し解いて、解法を習得するしかないと思います。
この文章だから、この選択肢!というような魔法の様な解法はありません。
基本的には、選択肢に目を通し、本文の中でキーワードとなるような単語などを抽出して、本文を線引きしながら読むなどの地道な解き方になってくると思います。
(以下、私の主観や考えが入ってしまいます。ご理解いただきご覧ください。)
ただ、もし答えへの近道があるとすれば、公務員試験という特性上、言葉は悪いですが、公序良俗に反するような選択肢があれば、それは正解ではないと切り捨てることができるかもしれません。
その「公序良俗に違反するかどうか」という感覚も受験生の普段のマナーなどの意識付けによってかわるかもしれませんが。苦笑
公務員って、内規というか、そういったことの違反などに関するルールや罰則が結構ありますからね。
市民の窓口となり、市民が行動に目を光らせる市役所職員はもちろん、人数・規模が莫大な国家公務員も、不祥事があると対応が大変ですので、多少(?)の制約があったりします。(とはいってもプライベートでとんでもなく不自由になるようなことはないと思います。またこういった話は別の機会にゆっくりしたいと思います。)
ルール、ルールといっても結局は、公序良俗に違反するようなことをしなければ良いだけです。
・・・って、本筋から脱線しすぎましたが、皆さんは日本国憲法15条の「全体の奉仕者」である「公務員」を選抜する試験に関して勉強し、受験をするということを頭の片隅に置いておいてください。
別に、ボランティアに積極的に参加しろとか、遊ぶ金があるなら募金をしなさいとか、そんなこというつもりは全くありません。(その行動自体はもちろん素晴らしいですが、強制するものではないですし、当然ですが、全体の奉仕者ってそういうことじゃありません。)
でも考えてみてください。全体の奉仕者を選抜するにあたって、「公序良俗違反を肯定する選択肢が正しい」なんて答えあり得なくないですか?
今までも何回か言ったとおり、公務員になったときに何が求められるか、これを考えながら勉強するのは意外と有効だと思います。
とはいえ、「公務員」独特の考え方、私は好きな言葉でないですが「役人」としての考えというのは、仕事をして始めて身につく部分がたくさんあります。
「公務員的な考え方」って効くとあまり良いイメージはないかもしれませんし、中身の是非は人それぞれの感覚としても、考え方自体はしっかり筋が通ってたりして、その考えを身につけるには論理的思考が必要だったりするのかなと思ったり思わなかったり。笑
ただ、そこまでは勉強で習得できないので、まずは一般常識としてどうか、ということは考えながら勉強してみてください。
意外と除外できる選択肢があるかもしれませんよ。
なんだか、内容把握の勉強法のつもりが、関係ない様なことをベラベラアツく語ってしまいましたが、上記のような考えも、選択肢の取捨選択や、本文の主眼を捉えるのに役立つかもよ、ということを思い書かせて頂きました。
内容把握の勉強法まとめ
・基本的に選択肢を読み→本文を読んで解くという過去問演習の繰り返し
・要旨把握もそうですが、選択肢にあまりに常識外れなものがあれば、選択肢から除外できることもあるかも。
・そのような視点で、公務員・社会人を目指すということを意識して、普段から常識、一般マナーなどについても考えてみましょう。
もうだいぶ脱線しましたが。笑
上の章では、私の考えのようなものが入ってしまい、少し読んでいて不愉快というか、違和感を感じた方もいらっしゃったかと思います。
もしそういった方がいらっしゃったら申し訳ありません。
ただせっかくなので、そういった個人的な考えを他人と共有することについて、少しお話したいと思います。
ここはブログなので皆さんが読む読まないを選択できるからまだマシですが、例えば仕事の先輩上司が、部下後輩に一方的にアツく語るのは現代では逆効果なのかなと思っています。
仕事に関しアツい思いを持つのは重要で素晴らしいことですが、感覚って人それぞれですよね。
アツい思いが空回りすることもありますし、最近の若手世代、いわゆる「ゆとり世代」は、それぞれ自由な発想を持っているというか、考えを押し付けられるのに慣れてない傾向があると思います。(私も「ゆとり世代」ど真ん中です。「ゆとり」ってやめて欲しいですよね)
その割に、「ゆとり世代は自分で考えて動けない。指示待ち人間が多い。」とか一括りで言われてしまうので、悔しいというかやるせないのですが、見返してやるという気持ちが、逆に私の仕事のモチベーションになっていた部分もあります。
ただ、そうは言っても例えば飲み会の席などで仕事の話をアツくされても疲れてしまいますよね。(同期と仕事の愚痴を言うのは好きでした。笑)
なので、私も仕事に対するポリシーは持っていましたが、後輩に指導する際も、一方的に自分の考えを語るのは避けていました。
皆さんも、もしそういう立場になり熱い思いを持つことができたなら、アツく語るのも良いですが、相手の考えも汲み取って、お互いに対話をしながら指導などをしてあげてくださいね。
すみません、脱線が過ぎました。
文章理解のオススメ参考書について紹介したいと思います。
過去問はいつもと同じですね。スー過去です。
「またスー過去?手抜きせずに他の過去問も紹介しろよ」と思われるかもしれませんが、私自身現役時代は基本過去問集は全てスー過去で統一し、後は受験する試験別過去問集で補うという形をとっていました。
さらに、私が現役で試験勉強をしてた頃は違ったと記憶しているのですが、今のスー過去は 「PUR製本」といって、開いたまま机上におけるようになっています。
これは、スー過去自体を例えば筆箱や手で押さえる必要もなければ、書き込みをするにもかなり役立ちます。
問題の質が良いと思う、などと数的処理などの記事で紹介しましたが、それだけでなくこのPUR製本は受験生目線でかなーりありがたい改良だと感じます。
もちろんほかの書籍でも採用しているものがありますので、スー過去だけ独自の特徴ではないですが。
とにもかくにも、私の過去問のオススメはスー過去です。
ただ、これもしつこいようですが、解説の合う合わないがあるので、どうしても合わない場合は他の過去問集も検討してみてください。
参考書をオススメするとすればこれでしょうか。
ごめんなさい、曖昧な言い方になってしまいましたが、私自身文章理解は過去問演習の繰り返しで対応してきたので、参考書スタイルの書籍が必要かどうかも正直わからない部分ではあります。
このテキストを紹介したのもTACが出版しており信頼できるだろうという理由だけで、どこまで過去問演習の補助となってくれるかは正直未知数です。
ただ、文章理解の現代文は、必ずや得点源にしておきたい科目です。
過去問を繰り返し解いても、「どうしても苦手だ」という方は、このような参考書形式のもので、予備校独自の解法や考え方を取り入れてみるのもいいのではないでしょうか。
きっかけ一つですんなり解けるようになることはありますからね。(ただ、あれもこれもと参考書をいくつも手を出すのはオススメしません。)
ただ、基本的には数的処理とは違って過去問から入って勉強を始めて良いと思います。
いかがでしたでしょうか。
途中に脱線に次ぐ脱線があったため、ここまで読んでいただいている方がいらっしゃるか不安ですが(笑)、文章理解の現代文は、思考力が問われますが、対策次第で得点源にできる科目です。
ぜひ、高得点を目指して、対策をしてみてください。
また、現代文で出題される問題の文章は、人文・社会科学に関する評論・エッセイ形式のものが多いようです。
もし、時間に余裕のある方は、過去問に採用された文章の全文を読んでみたりすると、教養試験全体の対策・文章に対する慣れになるかもしれませんね。(あくまで時間があればの話ですが)
大学の後輩などに時々聞かれたのが、「文章理解の文自体が難しくて、時事もあるんで新聞読んでそういう文章とか時事問題に触れたほうが良いですかね?」という質問です。
そりゃ、読むことに越したことはありません。面接試験の引き出しが増えたり、社会人になった時周りの会話についていくことができるかもしれません。
ただ、そういった対策や時事問題への対応のためだけに、普段から新聞を読んでないのに「嫌々読む」なら、それはやめたほうがいいと思います。
だって、普段読んでなくて嫌々読んでも内容入ってこないですよね?
評論系やエッセイ特有の文章の書き方、それに対する読み方等に慣れることはできるかもしれませんが、時事は速攻の時事などの対策本もありますし、嫌々新聞を読むのであれば、その時間を例えば英単語の記憶などに回したほうがいいと個人的には思います。
自身の性格を分析してみて、より良い方法を考えてみてください。
今日の記事は長めになってしまいました。自分でもチェックしてからアップしているので、文章の流れや構成を考えて記載したつもりですが、読みづらかったらごめんなさい。
ここまで読んでいただいた方がいらっしゃったら本当にありがとうございます。
これからも読みやすいブログ更新に邁進して参りますので、何卒よろしくお願い致します。
最後までお読みいただきありがとうございました!